トピックス

2025.08.07

ペットフード・サプリ市場で利用広がる機能性素材

国内のペットフードとペットサプリの売り上げはここ9年間連続で伸び続けています。

2024年度は約200億円になることが見込まれ、2027年度には約370億円になると予測されています。

伸びた理由は製品単価の値上げのほか、機能性素材を添加した高額商品が次々と市場に出回っているからです。

ペットオーナーにとって、それらの費用は時に自分の物より優先されます。

ペットの健康を気遣う意識が昔と変わった結果、ペットの長寿化が顕著になりました。

矢野経済研究所が2024年に行ったアンケート調査(対象20~70代、男女7,190名)では、ペットサプリに期待する健康機能は、「免疫力の維持・向上」の割合が高く、次いで「整腸、おなかの調子」が高い傾向にあります。

機能性素材の市場は今や人間用だけでは無いのです。

動物のエネルギー源は人間と同じくATP(アデノシン三リン酸)で、ミトコンドリア内の電子伝達系で生成されています。

ATPの生成には還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)が必須で、他の成分には代えられない重要な成分と知られています。

近年、吸収性の高いShiroQ(還元型コエンザイムQ10 水分散型粉末)をペットサプリに応用する例が増えています。

ペットフードやペットサプリへの利用はまだ伸びしろがありそうです。

参照;インフォーマ マーケッツ ジャパン㈱発行の「食品と開発 Vol. 60 No.8」、https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3676